障害児の『兄弟』・『家族』の支援
(障がい児を抱える家族への「内観療法」によるこころのサポート事業 )

参加家族募集要項


主催 エル・エンジェル国際ボランティア協会

独立行政法人 福祉医療機構(公的機関)助成事業
平成18年度 子育て支援基金


【目的】


 障害児を抱える家庭において、家族の生活そのものが障害を持った子供中心となり、親は全精力をその子の世話に費やし、精神的にも肉体的にも極度の疲労に耐えています。一方、兄弟は、親からの注目、愛情が充分に受けられず、こころの奥で親とは異なる悩みを抱えています。その結果、思春期に不登校や非行に走ってしまう事も少なくありません。
こういった現状や問題を未然に防ぐ為にも、親や兄弟のストレスや心身の疲労を軽減し、バックアップする事を目的に、その有効な方法として「内観療法」を取り入れたこころのサポート事業を毎月一回開催してます。ご家族で参加下さい。
父母---『内観療法』(心理療法)と内観講師による個別カウンセリング
兄弟----『ありがとう探しゲーム』でお母さんにしてもらった事をボランティアの誘導で思い出しながら、スポーツ、遊び、食事会など交流会で外出します。
 障害児---ボランティアと音楽や造形、散歩などをしながら社会性を学び、楽しい休日を過ごしていただきます。


【プラン㈰】障害児の兄弟へのサポート


a、内観療法による心のケア


 『ありがとう探しゲーム』と称し、「お母さんにお世話になったこと」をボランティアの誘導により、数多く思い浮かべてもらいます。母からの愛情が障害を持った兄弟のみに注がれているのでは無く、自分にも数多く注がれていることに自分で気付くことにより、母を独占された寂しい孤独感から解放されます。


b、同じ境遇にいる人たちとの交流会の実施


 同じ悩みを持った子供達が参加する交流会を開催します。スポーツ、遊び、食事会などを通して、本人が気付かないうちに溜め込んだストレスを発散させます。


c、ボランティアによる心の支援


 ボランティア達との交流により、兄弟関係に似た体験が出来ます。また、世界の貧しい国々での悲惨な子供達の実態を教えて、命の尊さや平和の重要性など広い視野を持った生き方を学ばせます。


【プラン㈪】両親へのサポート


a、内観療法による心のケア


 「母に対する自分」というテーマで内観を行い、自分が今までどれだけ母親に「お世話になってきたか」を思い出します。そして、現在の自分が子供に対して、分け隔てなく愛情を注いでいるのかどうかを見直し、障害がある、なしに関わらず、自分の子供の存在価値を知ることとなります。


b、内観講師による個別カウンセリング


今、抱えている悩み、問題、将来の不安は一人ひとりちがいます。
例えば、障がい児の兄弟に思春期が訪れ問題行動が多々起こる事に対し心配していますが、、障がい児にも思春期が訪れ、親の言いなりになって来た障がい児が、自我に目覚め問題行動を起こす事は少なくありません。
その時、どうしたら良いのか、、、、今、内観をすることで今までの自分を見つめ、反省し不安要素を作り出さない事です。人に悩みを打ち明けても、愚痴をこぼしても、その時は、気が軽くなったように思えますが、問題の解決にはいたりません。本人がその事に気付き、その中から学びを得ていく事です。
特に、家庭を支える母親の心理状態が家族全員に大きく作用します。母親のこころの安定が家族の幸せに結びつきます。
内観講師が本人の気付きの為に、、、問題を対処出来る強い自分作りのために必要なアドバイスをします


【プラン㈫】障害児への心のケア


 休日を家に閉じこもって過ごすのではなく、音楽講師やボランティアと共に行う音楽や造形、絵画などにより、楽器や絵で自分の心を表現し、 人とのふれあい、社会性を学びます。



【募集内容】


[場所]町田市 市民フォーラム学習室・視聴覚室
[日時]第3回 2006年6月25日(日) 13:00〜17:00
  兄弟——小学校高学年以上 10時集合、科学技術館・食事会
     年少・低学年13時集合、横浜コスモワールド
第4回 2006年7月23日(日) 13:00〜17:00
  兄弟は、10時集合、江ノ島水族館・食事会 予定
第5回 2006年8月26日(土)〜27日(日)
  家族で草津温泉『ペンション石楠花』 貸切り
  貸切りバス(ボランティア同行)

【18年度助成事業 毎月1回第4日曜日 年12回開催 2007年3月まで】
[定員]15家族  (ひとり親家族優先)
[参加]参加費  公的助成事業のため無料
[申し込み]締切り6月17日(土)まで
[面談]6月18日(日) お預かりする障がい児について
[問い合わせ・連絡先]担当 衛藤 ℡
        Eメール 
藤沢地区 陶山 ℡

【5月参加家族のアンケートより】

●障がい児の姉で中2の女の子が始めて内観を体験しました。
 始まる前には、机にうつぶせになり、誰とも目をあわさずとても青白い顔をしていました。ところが内観を終えての交流会では顔色に赤みが差し、先生をしっかり見据えていました。2時間余りの短い時間で、内観により、中学生らしい魅力的な女の子に生まれ変わったようでした。

●娘から帰ってすぐ、私と主人に手紙をもらいました。「ママへ お仕事ありがとう マッサージしてあげるね」とあり、一回の参加で大きく成長したのがとてもうれしく思いました。「お姉ちゃんとお母さんと一緒にいたい」と言い、三日間、保育園を休みました。姉は妹に遊んでもらうのが大好きです。妹は姉から離れず遊び、遊んでもらって嬉しい姉は目を丸くして喜びを表現していました。参加して良かったと思いました。次回も楽しみにしています。


*私も息子が小さい時、先輩のお母さん方や、療育センターの先生方に「下の子を大切にするように。」と、何度もアドバイスを受けていましたが、その時には毎日が戦争で、その言葉の意味を素直に受け取る事ができませんでした。
 今回、こころのサポート事業を展開するなかで、長年、障がい児家族を見守ってきた養護学校・特殊学級の先生方、すみれ教室・障がい児施設の先生方、障がい児スポーツ教室の父母の会の会長さんなどいろいろな方に「家族とくにお母さんにとって、こころのケアはとても大切で必要だと思う。頑張って下さい。」と励まされました。この言葉に、福祉医療機構の子育て支援基金「障がい児を抱える家族への内観療法によるこころのサポート事業」の必要性を再確認しました。 
是非、ご参加下さい。お待ちしています。

(担当 衛藤)


[内観療法]


 内観療法は、精神療法として広く認知され、現在では、少年院をはじめとした矯正施設で取り入れられ、内観医学会による医療や学校、企業でも行っています。また最近では、広く海外にも紹介され内観国際会議や国際内観療法学会も開催されています。
 カウンセリングや薬にたよらず、過去の対人関係における自分の態度を時間を追って自ら振り返ることで自己を発見する心理療法で、身近な人物、例えば「母に対する自分」という視点から、「お世話になった事」「して返した事」「迷惑をかけた事」の三項目を、過去から現在まで調べます。この方法によって得られる、他者への愛の再発見と健康な罪悪感の目覚めが、非行や不登校などの問題行動を改善し、心身症、身体の病気に対してさえも効果が認められています。


[導入方法]


 内観療法は、内観研修所では7日間の泊まり込みで集中内観を行う。少年院や矯正施設では、希望者が各自の部屋で行い、学校では、朝礼の時に「お母さんからお世話になったこと」について、思い浮かべます。障がい児家族に7日間の泊まり込みは大変難しいので、今回、父母は、障がい児をお預かりする短時間の間、「お母さんからお世話になったこと」のみ調べます。兄弟達は、『ありがとう探しゲーム』でお母さんにしてもらった事を、ボランティアの誘導により数多く思い浮かべてもらいます。


【内観研修 体験談】


 私には20才の重度の自閉症(多動で睡眠障害があり)の長男と3歳下の次男がいます。
 普通に生まれ、1才半で数字や簡単な漢字を読めていた長男、天才かしらなんて喜んで、英才教育を実践していました。
 2才になると多動と睡眠障害が始まり、言葉が無くなりました。 田舎の義母に話すと「あなたが悪い。あなたの育て方が悪い。私の長男も言葉は遅く小学校に入ってから喋りはじめたから心配はいらない。○○道(母が通っていた新興宗教の名前)でも言われたわ、あなたが変われば落ち着くって。」
 「良くなった?」毎週土曜日20時決まって、電話がありました。次男がお腹にいた私は、その電話か苦痛でたまりませんでした。
 嫁として良く思われたい私は義母の言葉に従い、田舎に帰る度、義母と○○道に行き拝んでもらいました。言われる言葉が「あなたが落ち着いたら、この子もおちつくから、御主人を大切にしなさい」でした。毎月お金を送り拝んでもらいましたがかわりませんでした。
 3才、生まれたばかりの弟を走り踏んでいった姿をみて、母と私は障害がある事がまちがいないと確信しました。病院で障害があることを伝えられた時「やっぱり、、」そういいながら、私の心は嬉しくてたまりませんでした。「私のせいではない」そのことが嬉しくて嬉しくて、、義母に胸を張って報告しました。「うちの家系にはこんな子はいない。お宅が先祖供養をしてないのが原因だわ」そう言って、毎日○○道通いを始めました。
 その言葉に煮え繰りかえるも、良い嫁でいたい私は、信じている訳では無いのに、あいかわらず○○道に通いお金を送り続けました。何もかわりません。むしろ行く度にムカついてました。
 毎日が戦争で、赤ん坊をかかえ毎日どう過ごしていたか、覚えていません。
 幼稚園の入園式、小学校の入学式は特に、他の子と母親の笑顔がたまらなくなぜ私ばかりこんな辛いめにあうのか、この子のせいで、この子がいるからと恨んでいました。他の子供が憎くてたまりませんでした。
 平日は仕事、休日はパチンコに逃げ、昼寝する主人を責め、、、長男に手をあげる主人を責め、8ヶ月間実家に戻りました。
 義母に反発し隠れて先祖供養をしたり、滝に打たれたり、ちがう新興宗教に入ったりしました。高額の印鑑も買いましたが、何も変わりませんでした。むしろ睡眠障害がひどくなり多動が増し、目を離すと行方不明になりました。救急車の音にびくびくしながらも、このままいなくなってくれればどんなにいいだろう、、、何度そう思った事か。うんちをいろいろなところに擦り付けるようにもなりました。何度、包丁で脅したり、首を絞めようとしたか。神社の木にロープを結んだり、長男と川に入った事もあります。思い留まったのは、次男のことを殺人者の息子にしたくなかったからでした。
 私は次男をも、憎んでました。放っといても育ち、兄を追いこし、なんでもでき私にできたと自慢しに来る次男を恨んでました。兄に一文字教えるのに必死になって教えても覚えず、むきになっているのに、、、こっちを向いて欲しいとずっとしゃべっている次男をうとましいと思っていました。

 長男が小学6年の1~3月マンションの改装工事で眠れない日が続き、中学1年の4月、3階のトイレの窓から飛び降りました。そんな時、知人から紹介されたのが内観療法でした。
「自分へのプレゼントだと思って受けてみれば、、」の言葉にルンルン気分で、自分一人でぐっすり眠れる、それがうれしくて、5月に内観研修に入りました。母に対する自分「お世話になった事」「して返した事」「御迷惑をかけた事」を、年代を追って、調べるようにいわれました。ただ、そう言われただけでした。
内観に入って三日目ごろから小学校に入るまでの幼い時、両親と離れて暮らし、父になじめないと思っていましたが、父母が私を大切に育ててくれた事、真面目に働いてくださり、仲の良い家庭でた事がどんなにありがたいことなのか、、元気で長生きしてくださっているのが、今の私にとって一番の幸せであることに気付かせていただきました。
 私の自分勝手な思い込みで、全てを長男のせいにして、主人や義母が障害を受け入れて無いから、、肉親である父にまで、長男を施設にいれるように責められる、、、と、人ばかり責めていました。私が長男を追い詰め、主人を追い詰め、、その結果、主人が長男を追い詰め、悪循環の原因は私だったことに気付きました。私は自分が被害者で、長男に苦しめられていると、ずっと思っていましたがそうでは無く、私が加害者で辛い思いをしてきたのは長男だと気付きました。本当に申し訳なく思います。私は、感謝することと、人を思いやる気持ちが無い事にも気付きました。
 これまで、二人の子供にどんなに辛くあたっていたか、、、なのに二人は無条件に私を愛し、慕ってくれていました。本当に有り難い事だと思いました。この子達がいたかれこそ、内観研修を受ける事になって、本当の意味で、正面から自分をもつめる事ができたのだと思いました。私は幸せだと思いました。
 義母は、主人が可愛くて、主人が心配だったからの行動で、母の愛そのものでした。義母を恨んで申し訳ないと思いました。
 今まで、長男と二人で死んで楽になることばかり、考えていましたが、、、これからは、御迷惑かけてきた子供達、主人、両方の両親に対し、精一杯生きて、恩返しさせて頂きたいと思いました。
 新興宗教に行くと、拝んでもらい山のようにアドバイスがり、お金を包むだけ、、、印鑑を買うだけ、、、今まで、他人任せでよかったのが、内観研修では、「自分で気付く」そのことが大切なのだと思いました。気付きの数が多ければ多い程、心が安らぐのだと、体験を通して解りました。
 7日間の泊まり込みの間、田舎から母が来て私の変わりをしてくださり、主人が許して出してくれたから研修を受けることができました。私は幸せものだと心から思い、これからは人の役に立ちたいと思いました。

 あれから8年になろうとしています。
 朝早くから出社、毎晩飲んで帰り、三食外食をしていた主人が、毎日朝食、夕食を自宅で食べてます(金曜日は飲んで帰りますが、、、)自宅が居心地良くなったのでしょう、パチンコへ行くのをやめました。先日「内観をしたら家庭崩壊が家庭円満になるんだよ。」と教えてくれました。今、主人と銀婚式のお祝にイタリアに行こうと計画しています。
 睡眠障害で多動だった長男は、すっかり落ち着き、食べては良く寝るのでまるで冬眠する熊のよう、、体型も、、「いつもニコニコごきげんね」と言われます。少しづつですが、自分の思いを言葉に表現するようになりました。
 高三になろうとする次男は、小学6年の時、ある問題を起こしました。原因は、愛情不足でした。当協会のボランティアツアーに母子二人で参加しネパールで一週間過しました。二人だけでの密な時間は始めてでしたが、この経験が彼にとってとても大きなものになったと思います。中学ではリーダーシップを発揮。今は高校生活をおおいに満喫し、地域の活動にも参加し、志望の大学が見つかったらしく受験に向けて頑張っています。
 私は、日々の生活に小さな事に幸せを見つけ、仕事やボランティア活動も充実しています。私にとって宝物である長男の笑顔を見る度、毎日こうして幸せに過ごせる事が嬉しく、長男が可愛くてたまりません。そう言えば、うさをはらす為、毎晩当然のように飲んでいたビールを、やめました。うさをはらす必要が無くなったのだと思います。幸せです。
 内観にであえなかったら、あのまま生きた地獄のような生活を送っていたのかと思うと、怖くなります。
 内観にであえましたことを、心から感謝いたします。

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