夜おそく家路を急ぐ時、暗闇のなかにキンモクセイが咲きはじめたのを知ります。
夜には肌寒さを覚えますこの季にキンモクセイのひかえめでほのかな香りはふんわりとしあわせな気分にさせてくれます。 こんな時〝春風を以って人に接し、秋霜を以って自ら慎む〟という老子の言葉がよぎりました。
もくじ
元海老名市長 亀井 英一
今回、長年の念願がかなって、NPO法人エル・エンジェル国際ボランティア協会が、ネパール政府の要請で最初に手がかけられた学校である、ラマチョー村エル・エンジェル校を訪ねることが出来ました。
と言いますのも、海老名市長としてつとめさせていただいた二期八年の間に、この法人の代表をつとめておいでの本市在住の長浦文夫氏から、毎年、五月、六月にかけて再三にわたり視察の要請をいただいておりましたが、この時期は、毎年、各種関係の総会が、あるいは次年度の予算編成等の理由により、今まで一度もご一緒できなかったからでございます。
私が学校出身者の市長ということもあったからだとは思いますが、出発に際しては、毎年のことながら、長浦代表はもとより、視察者のみなさん方が表敬訪問をしてくださり、とりわけ、昨年の秋だったと思いますが、男女四名の中学生がホームステイしながら来日され、市長室を訪ねてくださいました。今となっては同行された方々がどなただったか定かではありませんが、既に二~三回はお会いしたことのある岩下さん、リシ氏の弟さんと母親等だったように憶えてはおります。
羽田から関西空港へ、そして上海で給油し、首都カトマンズへ到着したのが二〇〇四年五月九日(日)の午後十一時頃だった。(遅れること三時間三十分)、ホテルで一泊し、翌十日には「ヒマラヤフライト」ということで、今なお雪に覆われた六~七〇〇〇メートル級の山々を、スチュワーデスから一々説明を受ける。飛行機の窓から眺める白銀の山々に朝日が輝く。搭乗者の歓声を耳にしながら楽しいひとときをすごしました。聞いていた山々を目前にした時には感動もし、興奮したことも、「百聞は一見にしかず」の一例かも知れない。
その後、日本大使館を訪問したが、例のイラクの拉致問題の影響か、今回の私たちの訪問とは直接関係ないことだったが、「危険をおかすことはない」と、しきりに繰り返しされていた。
そして、ネパール第二の都市ポカラを訪ねる飛行中に読んだ例の男女四名の感想、とりわけ環境問題・交通事情等々うなずくことが多かった。これまた、「百聞は一見にしかず」の例にもつながることかもしれない。
ところで、その空港では、現在、空席のポカラ市長選に立候補予定のリシ氏、そして昨年表敬訪問された彼の母親、弟さん等、大勢の人たちに迎えられました。
その後、マイクロバスで、ラマチョー村のエル・エンジェル校を訪問することになりました。一行は日本からの長浦代表、金子忠雄氏、ネパール在住の岩下氏、リシ氏、そしてインド人でNHK放送のインド担当責任者であるジャナキラム氏等七~八名でした。ポカラの街をすぎると、ほこり舞う凸凹道で、話をすることも、ましてや水を飲むのもままならないほどの道がつづく途中、道の両側には一面に痩せこけた「とうもろこし」が植えてあった。素人の私のつくっている「とうもろこし」と比べても、比べものにならないほど痩せこけている。
宗教上の理由からか?カトマンズでもそうであったが、行き交う自動車、自転車、歩行者に対しても全く無視する牛。悠然としたと言うよりむしろ傍若無人のその様子は、この国では牛が一番態度が大きいのではないか?と感じるほどでした。「百聞は一見にしかず」からの一・二の提案をさせていただきたいと思います。
一、それは、先ほどの「牛の糞」を農作物の肥料として使ったらどうだろうか?ということを、車中で話題にしたところ、「いや、その糞は、暖をとるための必需品である」とのことでした。
そこで、学校の在り方として、「農作物の育成」を教科として位置づけ、将来、農業に従事することを希望している児童・生徒に対しては「体験にまさる教育はない」をモットーとする実践を学校の特色としたらどうだろう? ― 牛糞は有機肥料として提案したわけですが、その代わりに、速効性の化成肥料を提供することによって、また、技術者を派遣することによって、成長の喜びを体得することも可能になるはずだという助言を得ているし ―
二、学校経営上の問題
その後の状況について、わかりませんが、関係者の努力により順調になされているであろうことは、想像に難くないところでしょう。私なりに、教師間の対立について色々と考えましたが、「現状をどうするか?」を、まず考えるべきだという結論にいたりました。確かに、対立の原因なり理由を、時には徹底的に、時には段階的に追求することも必要なことではあるとは思いますが。
やはり、今求められてよいことは、管理職の養成と、そのための研修の機会をふやすことであろう。
いずれにしても、例えば教師が生徒たちと一緒にいる時間が多ければ多いほど、長ければ長いほどよい結果を生むであろうことは、自明の理である。このことは学校で言えば、管理職と教職員との関係も同様。
どこかの国の公務員と同じで、これでは「与えられたことだけをやればよい。失敗しないように、例年通りにやっていればよい」という、創意工夫も挑戦もない悪パターンを生むだけ。
「子供たちのため」という共通理解ができていたとしても、条件がいつでも充たされるわけではない。そこで、意識改革のためにも「人事考課の導入」を進めたいと思います。
現状では、上司が部下を評価するという一般的な形・方法でなされていることが多いが、また逆に、部下が上司を評価する方法もあろうが、同僚が同僚を評価するという形がのぞましいではないでしょうか?もちろんその前に評価基準、達成目標等を相互に公開し、認知しておかなければならない。しかし、現実にはまだまだ困難な問題があることは、承知の上での提案です。
以上、あれもこれも、自分の目で見たからこそこう言えるのであって、こういう機会を与えてくださったことに、改めてお礼を申し上げるしだいです。
帰国後、二ヶ月が過ぎましたが、私は日本とネパールの教育事情の中身は異なっていることは確かなことだとは思っております。が、「子供たちのために」という点では、共通しているわけで、現在、「どんな形で、支援できるか?」を模索中で、その組織づくりに着手し、近々そのための会合をもつ予定です。そしてこれを、今後の(第二の人生の)課題としたいと考えている昨今です。
そのことがエル・エンジェル国際ボランティア協会の皆さんへの感謝の気持として受け止めていただければと思いつつ・・・。

日本郵政公社より平成16年度243万8千円の配分金を戴き、モダサバラ村に老人福祉施設の建設がすすめられています。
8月に会長が現地を訪れ建設会社と設計等の細かい打ち合わせをし、日本でいうところの地鎮祭が執り行われました。これからはインド人駐在員が工事の進捗状況等を逐一日本の本部に報告してくれることになっています。また建設後は地元ロータリークラブが、エル・エンジェルホームの運営にあたってくださいます。
半年後には完成する予定です。
外務省の資金援助を受け、橋の建設が始まり橋脚の工事が終わり、つり橋の建設に着手するところで、現地に住むマオイスト(ゲリラ)の反対で工事が延期されました。
会長とマオイストとの話し合いがもたれましたが、意見が分かれ平行線のまま現在に至りました。外務省とも相談してまいりましたが、8月に会長がネパールに行き、ネパールの日本大使館に資金を返却してきました。
皆様のあたたかい心が形になり、橋の完成を楽しみにしてきましたが、現地の事情が変わらず、残念な結果となりました。報告させいてただくと共に、これからも現地の方々に直接役立つ事業をさせていただきたいと思います。
9月12日伊勢原市の日産テクニカルセンターにおいて開催されたフリーマーケットに参加させて頂きました。当日は「開発祭」と言うことで他にも色々な催しがあり、客足も結構多く、沢山の方たちに品物を購入して頂く事が出来ました。ブースにはボランティア協会のパネルを掲げ、アルバムを自由に見ていただけるようにと設置しました。お釣りはいらないと言って下さる方、多めの金額を渡して下さる方、売り上げの全額がインド・ネパールの子供達への寄附なんですと話すとじゃあ安くしてくれなくても良いわと、言い値で買って下さる方、今回も心の中がぽっと暖かくなる、いくつかの出会いがありました。また、ボランティアのメンバーの方々には何から何まで、本当にお世話になりました。1つ1つそれぞれの品物を寄附して下さった方々を始め、フリーマーケット開催の話を聞き、前日急いで品物を届けて下さった方や、当日暑い中、長い距離を歩いて重い荷物を運んできて下さった方、声をからして販売を担当して下さった方、最後の最後、後かたづけまで残って手伝って下さった方。そんなお一人お一人の方たちのご協力が沢山の売り上げへとつながりました。本当にどうもありがとうございました。とても良い経験をさせて頂きました。心より感謝申し上げます。

エル・エンジェルのボランティア募金箱を街の店舗等に一つでも多く設置して頂く事が出来たらとの思いから厚木・海老名・相模原・町田などを対象として配布されるタウン紙にて募集をさせて頂きました。この記事が沢山の方の目に触れ、お一人でも多くのご協力が得られますようにと心より願っています。また募金箱設置のアイディア等など、皆様へもご協力を改めてお願い申し上げます。
(今までのボランティアの歩みのアルバム一冊も添えさせていただいています。)
枯れてゐて なほ趣の 吾亦紅
つゆ草の 露もつみたり 朝ぼらけ
夕まぐれ 色をたゝみて 酔芙蓉
レイ 作
○ お振込先
郵便口座
口座名 特定非営利活動法人エル・エンジェル
記号 10290 番号 68107191
今年の夏はことのほか暑かった!!
それでも朝夕の風がひんやりし、空が秋空になり、赤とんぼがたくさん舞い、萩が咲き、季節は確実に少しづつ動いている。ストップをかけても、早く動いてほしいと願っても、どんな時でも同じ速度で時間は動いている。
確実に動いているんだなーと、ボーっとした空間で思いました。
発行所 NPO エル・エンジェル国際ボランティア協会
〒243-0406
神奈川県海老名市国分北2-17-16
Tel046―236-0001
Fax046―236-0002
イラスト 衛藤
編集担当 山梨 陶山 岩田 竹内