| ☆ラマチョー村を訪問して 2003.5.20
米山定志 |
| 今回、はじめてボランティアの旅に参加させて頂き、まだまだ分からないことばかりですが、浅薄な体験の中から、感じたことを一言記させて頂きます。 |
◎ラマチョー村エル・エンジェル校は、開設以来すでに6年の歴史が刻まれました。子ど もたちの実態について、二つの見方があることを耳にしました。
この一年近く現地駐在員として学校の管理運営に携わってきたEさんのお話によると、ここの子どもたちは、生活面で何回注意しても全く改めようとしない、例えば、掃除をいくら言ってもやらないと言うのですが、私は、日本の子どもたちも本質的には同じですし、もっともっと向上してほしいという指導への強い熱意がそのように感じさせるのではないかと思いました。
一方、毎年訪れている方の見方では、前回来たときよりも随分子どもたちが進歩していると評価しています。地道な教育への努力の成果が、確かに現れているのだと思います。
それは、授業風景を見ても、狭い教室で、長椅子ですが、きちんと姿勢よく腰掛けて、先生の話に、耳を傾け、生き生きと目を輝かせている姿で分かりました。
当たり前のことかも知れませんが、今や日本の「学級崩壊」の現状と比べたとき、ここには教育の可能性に大いなる希望が持てると思いました。
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◎子どもたちの進歩の跡が見られるだけに、子どもの可能性をいかに引き出し、いかに高めるかは、まさに指導者である校長・教員の資質に掛かっていると言えますが、授業では、先生が熱心に教えているのですが、先生の一方的な説明(講議式)で子どもとのやり取りもなく、果たしてどれだけの子どもが理解出来ているのか少し疑問に感じました。特に高学年に至ってはかなり高度な学習内容が扱われ、ちょうど8年生(中学校2年生相当)の理科の授業を参観しましたが、「物体の円運動・・・遠心力と求心力・・・」の学習でした。 |
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教材は教科書だけで、先生は黒板を使って熱心に説明していましたが、一所懸命聞いている子もいますが、そこに座っているだけの子が多いように見られました。教材・教具の不足はもとより、子どもの理解を助け、興味・関心を引きつけるための先生の指導方法の工夫改善が求められているのではないかと感じました。学ぶ意欲に燃えた子どもたちと熱意のある先生がいるわけですから、教材・教具の整備や教師の人材育成も援助対象として必要ではないかと思いました。
◎今年6年目にして、初めて卒業生が巣立つとのことですが、その卒業生たちが社会に出てどのように役割を果たすか、これまでの教育の成果が検証されることになります。そのとき親たちも教育の必要性や有難さを、恐らく認識することになるだろうと思います。
今回その9クラスの生徒らと交流する時間が持てました。中でもこの10月日本に招かれる予定の代表生徒4名と親しく話しを交わすことができました。彼らは大変積極的に私たちに話し掛け、質問を浴びせました。皆聡明で優秀な生徒であり、将来リーダーになり得る資質を持っていると思われました。その彼らが先進国日本の土を踏み、現実に出会ったとき、恐らく自国の現状と将来について心に火をつけ、計り知れない大きなお土産を持ち帰ることになるだろうと思われます。
ネパール国の将来の発展のために、きつと良きリーダーになつてくれるものと大いに期待をしたいと思います。
日本での再会を、楽しみにしたいと思います。
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◎学校を訪れて早々に、会長が校長・教頭等学校側3名と地域コミュニティ代表8名が召集し会議が開かれました。私たち初参加の3名がオブザーバーとして同席させていただきました。会長から「今後は校長の責任で親から授業料等の経費を徴収し、自主運営してほしい。2年後には日本は運営から手を引く」と言明されました。
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会長のお話によれば、現地の人たちは、いつまでも日本の援助を頼りにし、やってくれるものと思っているという。貧困の現状を見ると頼る気持ちも分からないではないが、それではいつまでも自立できず、この国の将来の発展は望めないだろう。自立出来るようになるまで手を差し伸べること、つまり「自立支援」こそ本来の援助であろうと考えさせられた。
◎学校建設への援助とは、単に校舎はじめ施設設備や運営経費を支援すること(いわばハード面)だけでなく、同時に教師の資質向上、親の意識改革、学校運営の自立等々(ソフト面)についても大いに支援が必要であると実感しました。勿論、これまでの努力の積み重ねが、着々と成果をあげていることでもあり、この国の様々な事情を考えると、困難な事が多いが、この国の人々が折角のエル・エンジェルの支援を力にして努力を続け、一刻も早く自立して国の発展に繋げるよう期待したいと思います。
以上、拙い感想の一端を記しましたが、今回参加させて頂き,益々このボランティア活動が崇高なものであり、長浦会長の強固な意志と行動力(ボランティアシップとリーダーシップ)なくしては、到底成し得ないのではないかと痛感いたしました。
また、この活動の推進の力強い協力者である友人M氏を得られたのも会長の人となりあってのことであり、敬意を表したいと思います。
誠に貴重な体験の機会を与えて下さったことに対しまして,心より感謝申し上げます。
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