エル・エンジェルボランティア便り 第14号 (2002年03月)





春です!
早春の陽がきらきらと眩ゆいばかりです。その光をうけて?には寒い冬をのりこえ新しい生命が芽生えています。
野山には紅白の梅、桃などをはじめ、さまざまの花が緑の葉を背にそれぞれがお互いの美しさをひきたたせ見事なハーモニーをかもし出しています。


もくじ
☆ 講演会が催されました
☆ 活動報告
☆ 街頭募金体験 ☆
☆校舎建設に伴う寄付金のお願い ☆
☆ エル・エンジェル校の近況 ☆
☆ 村の人との話し合い(コミテイ) ☆
☆ エル・エンジェル校の生徒を見て思う ☆
☆ 質問コーナー ☆
編集後記



☆ 講演会が催されました

国連協会平塚支部より「国際理解を深めるつどい」の講演依頼があり、会長の長浦先生が講師を務められました。
内容「学校建設を通じたネパールの実情」
エル・エンジェル国際ボランティア協会活動

1992 ネパール国カトマンズのチャイルドヘブン孤児院への支援(以降継続中)
1997 ネパール国ポカラ市 ラマチョー地区において、学校の建設開始
1998 ネパール・エル・ロード校として開校(生徒数68名)運営
里親制度開始
地域住民の自立支援センターとして、技術トレーニングセンターの建設、運営
インド大地震見舞金
1999 エルロードボランティアを特定非営利活動法人エル・エンジェル国際ボランティア協会として改名エル・ロード校をエル・エンジェル校と改名
ネパール・エル・エンジェル校2階増築部分落成(生徒数98名)
トルコ大地震見舞金
2000 ネパール・エル・エルジェル校3階増築落成(生徒数190名)
ネパール・エル・エンジェル校里親制度を奨学金制度に変更
ネパール・エル・エンジェル校給食制度開始
インド・アイブラインドスクールへ慰問物品援助
2001 ネパール・エル・エンジェル校給食用大型パン焼き器購入
ネパール・エル・エンジェル中学校理科教室図書室の整備
エル・エンジェル校 幼児部 (生徒数300名)
エル・エンジェル校 小学校 (生徒数400名)
エルサルバドル地震見舞金

以上の説明の後、ネパールの学校建設、村の人達の状況など、パソコンで次々に映し出される映像、又先生の話にとても熱心に、目も心もかたむけて聞いて下さり、深い関心を示して下さいました。雨にもかかわらず100名以上の人達が集まり1時間20分という時間があっという間に過ぎ、多くの質問もいただきました。特に村の人達の生活、又学校について生徒たちについて、強い関心を向けられました。
そして先生は学校を作ろうと思ったきっかけについて話されました。
観光客にとっては美しい山国であっても、そこに住むネパールの人々の現実は言葉を絶する位大変です。赤茶けた起伏の激しい山肌を耕地としての生活。点在する村々とて、学校までの道のりは歩いて二時間というのも珍しくなく、また、飲み水を得るため、傾斜険しい道を谷底まで日に幾度と水を背負って運ぶ子供。そんな子供たちの足は裸足。零度近い冬でも、ボロボロの薄手のシャツ姿の子供たち。そして、そんな貧しさゆえに、幼い子供たちが、他国へと売られてゆく昨今。売られた先で H・I・V 等の病気にかかり、そのまま他国の地で一人寂しく死んでいく子供たち・・・教育があれば売られることもないだろう、故国で働くこともできるだろう。
又、ある時カトマンズの路上で生姜売りの少年に出会ったこと、着古した服、裸足姿で路上に座り、ふろしきの上にわずかばかりの生姜を広げ道行く人たちを物珍しげに眺めていた少年。少年は隣村の人に連れられて、片道七時間の道のりを歩き、母親の薬を求めカトマンズの町まで来たとのことです。
 少年の住む村には、電気もなく、医者もなく、学校もなく、村で遠くの学校へ行っている子供は(寄宿生として)一人だけとのことでした。
”僕も字が読めるようになりたい”。この一言は、学校へ行けることへの不可能を受け入れつつも、少年の心の叫びと聞こえました。ネパールの沢山の子供たちの声が聞こえるようでした。
同じ地球上に住む人間として、私たちで何か役に立ちたい。恵まれないへき地の子供たちに教育を受けさせたい、学ぶ場所を作りたい。そう思って学校を作りました。と話され子供たちの教育の大事さを説かれました。皆さん感動の思いで聞いてくださり、後に国連協会の方より近年にないとても良い講演でしたと、感謝の言葉をいただきました。


☆ 活動報告

1.サンデベシ村“INDRAWATI LOWER SEC-ONDARY SCHOOL“ 建設について

 カトマンズ市内からバスでドリケル地区を経由して、約3時間かけてJYAMDI(ジャムデイ)郡に着いた。
 ここからは村まで細い山道のためバスを降りて川を歩いて渡り、4輪駆動車、2トントラックに分乗して約40分山道を走行し、サンデベシ村に到着した。 山間に家が点在し電気もきていない村でした。
 ラマチョー地区でのエル・エンジェル校の建設、運営などを高く評価して、この地区に2つ目の学校建設を要望することが現地村人の構想であった。
 到着すると、約200名の子供たちのほかに、村の有力者、村人が大勢待ちうけておられ、はるばる日本から来た我々を熱烈歓迎してくれた。 村の有力者などが次々と歓迎の挨拶をしたあと、会長も挨拶されて、この地区での学校建設に出来る範囲のことをひとつづつ実行していく趣旨を話された。
 現地の見積もりでは約270万円で校舎建設は可能とのことであったが、幹線道路から分岐した山道を約40分かかる現状ではまず道路整備をせねば、建設資材の運搬が難しいと思われた。
 校庭は粘土質の赤土で大雨のときは大変であるが、一応整地されておりラマチョー地区よりそのための費用は少なくすみそうである。
 その夜、会長は現地の人々と話をされて、前向きに進めることをコミットされた。
 帰国直前ホテルにて再度現地の方々と会って、本プロジェクトに本格的に取り組むことを約束され、概略次の取り決めを行った。

校舎建設費用約$20,000
(諸経費用は含まれてない)
(この他に建設用地への資材運搬費用及び物価上昇も考える必要があります。)
 

☆ 街頭募金体験 ☆
 昨年末、横浜駅前で“ネパールの子供たちに愛の手を”と訴えての募金活動をいたしました。
 活動以前の準備として、所管警察署への道路使用許可書交付の手続き、パンフレットの作成、プラカードの作成、とこれら全てを一手に準備くださった方のお陰で、十一名が二日に分け街頭に立つことが出来ました。うち小学生三名も参加し、その子供たちの「おねがいしまーす。おねがいしまーす!。」の大きな連呼の声に誘われて道行く方も足を止めてくださり、たくさんの方にご協力をいただくことができました。子供たちの一生懸命さと純粋さがまわりに感動を与へ、周りを温かい空気に包んで、雑踏の中ながら不思議な空間をかもし出してくれていました。
 募金やパンフレットに目をとめて下さった方々も、又清々しさと喜びを湧き上がらせているような後ろ姿が印象的でした。心の中にある愛の泉の水を汲み出せたときに感じる喜びのキャッチボールがなされた一時で、まさしく相互扶助の幸せを感じさせていただいた体験でした。
 今後、いろんな形でボランティアへの参加を呼びかけていくことも大切なことかと思っています。
 ボランティアは、倫理学習の場であり、自己啓発の場であり、価値観の見直しの場であり、捉われからの開放の場であることをたくさんの方に体験していただけますよう念じております。

☆校舎建設に伴う寄付金のお願い ☆
 この度サンディベシ村に二校目の学校を建設することになりました。
 雨季の時は川が渡れず(橋がないため)孤立してしまうような大変なへき地です。車が通るのも大変な道、電気もなく、電話もなく、今の日本では考えられようのないようなところです。
 どの子も平等に学ぶ権利をと思います。エル・エンジェル国際ボランティア協会は、皆様の寄付によって活動を行っております。一人一万円の寄付で六百名の方が集まれば、だいたい一つの学校ができます。(大変へき地のため、普通より費用がかかります。また、エル・エンジェル校はしっかりした建造物ですので、その点でも大変な費用がかかります)どうぞ多くの子供たちに学ぶ場所を与えてください。喜びを与えてください。
 子供たちの笑顔が自分たちの喜びであること、ネパールの子供も日本の子供も自分の子供も一緒であることと思っていただきたいと思います。あなたも私もみんなで支えているエル・エンジェルボランティアです。
 振り込み用紙を同封させていただきます。一口一万円をとさせていただきました。
 どうぞ何口でもよろしくお願いいたします。
 郵便局の通帳をお持ちの方は通帳より振り込んで頂くことができます。

口座名  特定非営利活動法人エル・エンジェル
口座番号 記号 10290     番号 68107191

☆ エル・エンジェル校の近況 ☆
(1)先生は1年前とは総入れ替えをした。 理由として英語の文法を理解し、正しい英語の会話が出来ることを先生の採用条件としている。
 学校内ではすべて英語で会話するシステムにしている。数学系2名を含む9名の先生より構成されていて、 high schoolの生徒を教育できるレベルを保有している。
 いずれも胸にIDカードをぶらさげて、エル・エンジェル校の先生であることを誇りにしていた。

(2)幼稚園からエル・エンジェル校への進級は試験によってきめている。(60点以上であること) ただし、設立以来村の子供たちは成績に関係なく無条件に入学できる。また、村の子供たちは授業料、制服代、給食費などすべて無料となっている。

(3)エル・エンジェル校では毎年年3回の試験結果で進級をきめている。
   また、上級生が休み時間に下級生に勉強を教えている。

☆ 村の人との話し合い(コミテイ) ☆
(1)大工道具を村の人に貸与する。 ただし材料は村負担で調達すること。
作業場所として校舎に隣接した空地に大工小屋を作ることに決定した。

(2)今年1月、ミシンの技能テストを行ったが、合格者は出なかった。 あらためて同じテストを3月に実施する予定。

(3)パン作り職人の新規採用については、全体の作業管理担当をしている教頭が決めること。

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☆ エル・エンジェル校の生徒を見て思う ☆
 2001年11月にエル・エンジェル校を訪れました。大勢の生徒と親を前に式典が始りました。生徒はずいぶん前から待っていましたが、上級生が下級生の面倒をみたり注意をしておとなしくさせていました。
 その態度がとても自然で信頼関係が培われていると思いました。来賓や教師、会長の話しがありましたが、生徒達は狭い地面に大勢で座っているので、身動きも大変な状態でしたが、式の終わるまでとても静かに聞いている姿が印象的でした。
 自分達は生徒であるという自覚が育っているのでしょうか、文句や不満は無く一所懸命な姿に感動を受けました。
 この姿を見て何十年か前の日本の教育にもあたりまえのこととされていたことを思い出しました。今の日本の生徒は、私語が多く人の話を聞けない、我慢がなくすぐ切れてしまうなど教育の崩壊がいわれていますが、正しい教育のあり方を今更ながら見せてもらった気がしました。
 エル・エンジェル校が開校して4年目ですが、良い教師により恵まれ教育がなされた時の成果を見て、このままだと日本とネパールは、近い将来に逆転するように思うという意見がありました。
☆ 質問コーナー ☆
問 エル・エンジェルボランティアでは給料を貰っている人がいるのですか?

答 エル・エンジェル国際ボランティア協会の活動はご賛同下さる方すべて無償でもってのご協力で運営されており、よって給料は払っていません。
 当協会は3月末が決算期です。4月以降のボランティア便りで収支決算書をお渡しいたしております。
 今迄の決算書をご覧頂きご理解ください。


#tablesecton#
銀ぶらの
  胸元あけし
    春を行く

上着脱ぎ
  春陽のシャワー
    カフェテラス

紅白の
  梅青空に
    韻きあふ

                   レイ作

編集後記
 春の光の中で小さな花にふと気づかされ、生きる生命を考えます。皆様と共にエル・エンジェルボランティアに参加させて頂く喜びを味わいながら、2002年を過ごしたいと思います。多くの人達のご参加とご意見、ご協力をお願い致します。
たくさんの方々のもとに幸せのエンジェルが届きますように・・

発行所  エル・エンジェル国際ボランティア協会
〒243-0406
神奈川県海老名市国分北2-17-16
Tel046―236-0001
Fax046―236-0002
イラスト   前迫
編集担当   山梨 陶山 岩田 竹内


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