エル・エンジェルボランティア便り 第7号  (2000年7月)





 朝の光にあさがおの露が花の色に染まって見え、すがすがしい気持ちになってまいります。


もくじ
☆四月エル・エンジェル校増築部分の落成式が行われました
☆ ポカラ ラマチョー地区 "L.ANGEL SCHOOL"訪問に関する報告(00年4/9-12)
☆現地体験の冊子について
☆厚木市立北小学校の子供達からの便り
☆給食キューピットの募集
☆エル・エンジェル名の郵便局口座開設
☆エル・エンジェル国際ボランティア協会のスカーフができました
☆里親制度から奨学金制度への変更
☆ネパール,インド便り
☆ネパール紀行 パン作りの旅
☆俳句
☆編集後記

☆四月エル・エンジェル校増築部分の落成式が行われました

日本から29名の方が参加され、その中には幼稚園児から75歳の方もおられました。
学校では教師や子供達が花の飾りで歓迎してくれ、村人も大勢集まって歓迎式典が催されました。全校生徒が規律ある体操を見せてくれ、教育の成果を感じました。
音楽、合唱、民族劇、民族舞踊などが披露され、子供達の成長の大きさと確かさが確認でき,皆様の援助が確実な実を結んだ素晴らしい結果に感激しました。子供達の吸収力に驚かされ、教育の大切さと必要性を改めて感じました。
 式典の挨拶の中で、私達は会長の言葉にとても感動しました。
残念なことに全部はお伝えできませんが「・・・この子達は宝物です。協力しなくてもいいから勉強の邪魔をしないでください。ラマチョーの役に立ちます。ネパールの役に立ちます。世界の役に立ちます・・・」との言葉に子供達に対する会長の深い愛を感じ、たくさんの方がほほをぬらしていました。とても温かい気持ちにさせられるとともに旅行に参加できこの場にいることに深い感謝と喜びをかみしめることが出来ました。


☆ポカラ ラマチョー地区 "L.ANGEL SCHOOL"
訪問に関する報告(00年4/9-12)

   陶山  作成
00年4月20日

1.学校名称の変更
国より、"エル・エンジェル国際ボランテイア協会"として認証されたのをうけて、下記名称に変更した。 校舎に取り付けた看板表示も書き直した。
    L.ANGEL SCHOOL

2.校舎増築工事状況
(1)2階部分はほぼ完成。 ただし、階段の外装は未完成である。
教室前のベランダ通路幅が80―90センチしかなく、子供達にとって転落の危険がある。 あと50―70センチ拡張して手すりをつけることの必要性を強調した。

(2)3階部分はシングル用部屋、2―3人部屋(シングル用の倍)が各2つの計4つの部屋より構成される。 各部屋にはバスタブ、シャワー、トイレ、キッチンなどを設置する。
また、各部屋には200リットル容量の水タンクを設け、ソーラ熱源の他にバックアップとして電気温水機能もつける。
3.学校正門前の小屋について
およそ4x7mの大きさであるが、窓がなく、このままでは居住、作業用には不適。雨侵入防止のための屋根改修と窓の新設が必要である。
4.技術トレーニングについて
ミシン縫製を習得している村の女性達のうち技能合格した者にはある期間(3ケ月程度)ミシンを貸与して持ち帰りを認める方向で検討する。 ただし、長期間にわたり貸与すると"もらった"という感覚になるので、貸与期間中もたえずフオローが必要である。
今年度、日本財団の補助金がおりて、新たに30台のミシン購入するのでトレニーング作業には支障はない。 来年以降、年15台程度購入していく。
5.植樹について
過去2年間日本から持ち込んだ苗木(桜 4本、柿 3本)が完全に根づき、生長しつつある。 2年前の開校時に植えた桜の苗木は背丈は2―2.5mにもなり、昨年末一部開花したとのこと。
今回さらに桜と柿の苗木それぞれ5本、20本を持参した。桜は将来大きくなることが予想されるので、ある程度間隔をあけて道路側フエンスの内側にそって植樹し、
柿は校庭の片隅に植えた。
6.3階シングル部屋の利用について
THE LONDON ORIENTAL ACADEMY から英国人ボランテイア
2名派遣したい意向があり、居住用として2部屋の確保要請があった。
英国人2名は6ケ月間、主に英語を教える。
7.生活用水確保の件
(1)現在、村の上流水源から水を引いているが、学校へ分岐供給するポイントに何 者かが細工をして水の供給を止めるトラブルが多発している。 私達が訪問した4/10もトイレ、手洗いの水が出なかった。

(2)対策として、上流水源から別の既設ラインを使い、学校と村の両方に十分な水を供給することを検討する。 ただし、学校の上流個所に貯水用のタンクを新設する必要がある。 貯水タンクの設置工事には1ケ月、40,000ルピーを見積っている。
8.男子トイレの改善について
水の流れが相変わらず悪いので、男子トイレ前面の仕切りブロックを除去して水はけを改善するように要請した。
9. 学校創立2周年記念式典開催の件
4/11午後、地元有力者や多くの村の人達の参加のもとで、学校創立2周年を記念して校庭で式典を開催した。 各界代表、コミテイ(運営委員)などの挨拶のほかに生徒達によるネパールダンス、寸劇などが披露された。 国の出先機関としてポカラ地区を統括管理している
Ministry of Home Affiars、District Administration Officeの主長職にある
Mr.Shyam Sundar Sharmaも出席し、スピーチを頂いた。
Mr.Sharmaとは夜ホテルで                     会食をともにして、これからの学校運営において不可欠のいくつかの要望事項(電話線工事、道路整備など)をお願いした。



10.第5回コミテイ(学校運営委員会)開催の件(注1)
4/12 12:00-14:00 校舎内教室で開催した。
出席者 13名のコミテイ(運営委員)のうち9名。 ( 4名欠席)
校長先生(オブザーバ)会長、リシさん、 ジャナさん、
   岩下、前迫、 山梨、 陶山        計17名
討議事項
(1) 現在、生徒から1人あたり20ルピー/月を徴収しているが、20名の生徒が未払いである。(うちNursery10名) 20名の生徒の親は学校に顔を見せたこともなく、生徒も一切通学していないので、今後20名は停学とする。
ただし、家が貧しく、20ルピーも    
出せない場合はその限りではない。 
(会長)村の人達が喜ばないことは、
日本人はやりたくない。(会長)
(2)生活用水確保の件
過去4回何者かによって水を止められているが、コミテイが知らぬ顔をしているのはおかしい。 かかるトラブルがないよう、村の中でよく話し合ってほしい。(会長)
(3)先生の採用について
優秀な先生(資格を有する人)を採用すること。 子供は先生次第で育っていく。(会長)
(4)貯水タンク設置の件
コミテイが上流の村との話し合いをして、了解を得た後工事に着手する。フイルタをつけて飲料水に適した水を学校、村に供給できないかなどの検討も進めてほしい。ただし、予算はまだ取っていない。(会長)
(5)2階ベランダ通路幅の拡張について
現寸法(80―90センチ)がネパール国内基準に適合するのか確認する必要はあるが、現実には子供達が学校で生活するのに危険を伴うので通路幅拡張の追加工事を実施する。(業者見積り 200、000ルピー)
(6)生徒の病気について
生徒が重大な病気にかかったと思われる場合は校長の判断で病院へ連れていくことを了解願いたい。 その際、食事代と薬代は日本側で面倒をみてほしいとの要請があり、基本的に日本側は了解した。
毎週金曜日、ポカラから2名の医者が出張診療することになっている。
(7)学校用地のフエンスづくりについて
学校用地としては現在のブロック塀の外側の敷地も認められているので、境界を明確にするためコンクリート杭によるフエンスをつくる。
(8)村以外からの子供の受け入れについて
村以外からの子供の受け入れ可否についてコミテイで協議すること。(会長)
(9)コミテイの活動、役割について
月10、000ルピーの予算の枠内で学校運営に必要なことを提案すること。
ただし、提案事項を実施するか否かの最終判断は日本側(岩下さん、リシさん)が行なう。 あくまでも村の人のためにプラスになることが基本である。
予算の繰越しは認めない。(会長)
コミテイ委員会は月1回開催して、学校がスムーズに運営していくにはどんなことが必要か協議すること。(会長)
会議終了後、取り決め事項に関してコミテイ/日本側との間で署名した。
(注1)過去4回の運営委員会はコミテイだけで開催した。

12.THE LONDON ORIENTAL ACADEMYとの話し合い
昨年8月、偶然の出会いでラマチョー村の学校を訪問して頂き、私達の活動に 共鳴されたが、このたび学校創立2周年記念式典出席のため、Mrs.Saras-wathi Namasivayam ,ご主人、ご令息、ご令嬢の4名がわざわざロンドン から来られた。
今回は2回目であり、お互いの親睦と理解が得られたが、今後双方の団体のより密接なる協調を確かなものにするためには、さらなる協議が必要であろう。                                 
                                  以上


☆現地体験の冊子について

和泉広さんがパン作りネパール・ボランティア報告として、写真入りの原稿をお寄せ下さいましたので、冊子としてまとめたいと思います。
これからエル・エンジェル小学校に長期滞在される方、ネパールに関心をお持ちの方々の参考になると思います。
ご希望される方に配布させて頂きますのでエル・エンジェル国際ボランティア協会までお申し込みください。


☆厚木市立北小学校の子供達からの便り

この度、息子の通っております小学校で、ネパールのパネル展、民族衣装などの展示をさせていただきました。タイミングよく「世界の子供たちについて考える 国際理解週間」に当たり、校長先生をはじめ先生方、子供たちの反響も大きく、学校全体で取り組んでいただきました。
また「感動させられる素晴らしい写真なので、父兄の方にもぜひ見ていただきたい。」との申し出もあり、当初の予定より二週間も延長し、授業参観の日まで、約一ヶ月間にわたっての展示でした。
 「ネパールの子供たちの話を6年生にぜひ。」という大変ありがたいお話も頂き、3度の旅行を通して私が見て、また感じてきたネパールで出会った子供達の事、また、ラマチョール村のこと、エル・エンジェル国際ボランティア協会の活動など、6年生全員の前で話しました。
 後日、沢山の子供たちから心温まるうれしい感想が届きました。ほんの一部ですが紹介いたします。

◎ 僕は今日、沢田石さんの話を聞いて、とても感動しました。日本ではみんながいい思いをしているのにネパールでは日々、苦しい思いをしているのが目に浮かんできそうです。

◎ お話しを聞いて私は泣いてしまいました。でもネパールの人は明るく笑って暮らしている。 私はネパールの人よりずっといい暮らしをしているのに新しいものが欲しいと言っているからそれをやめたいです。これからは妹の面倒を見て、お姉ちゃんらしいくしたいです。

◎ 私は日本という国に生まれて幸せだと思っていたけれど、本当の幸せはそれだけではないということ、たくさん知りました。

◎ 私はなんだか自分がとても恥ずかしく思いました。ネパールの子供たちは折り紙一枚でも大切に使っているのに私は「この消しゴム、もう回りのケース壊れちゃったから捨てよう。」なんてことをしていました。でも私は改めて沢田石さんのお母さんの話を聞いて、もっと物を大切に使おうと思いました。

◎ 僕は日本で生まれてよかった。でもそう思うとますますネパールの人たちに協力したくなりました。みなさん、これからも体に気をつけて、ボランティア活動をがんばってください。            沢田石 記


☆給食キューピットの募集

3号に子供たちのお弁当の写真をのせて以降、感性豊かな心やさしい多くの皆様から問い合わせを頂いておりましたが、この度給食制度を取り入れたく援助をして頂ける方を募集しています。
今回の訪問でお弁当を持って来られない子供は、水を飲んで過ごしていました。学校が子供達の努力の結果でなく、貧富の差で悲しみの差別があるのは、子供達の心に傷がつくのではないでしょうか。お腹がすくのを我慢するのでなく、皆で同じ物を一緒に食べられたらどんなに楽しい時間が共有されることでしょう。
給食制度は継続することが大切なので、資金の都合上今のところは週一回ですが、給食を開始いたす所存です。今後、週に2回・3回と増やしていけますことを祈りつつ、この財源としての(キューピットのお役を)募集いたしておりますので一人でも多くのご参加を心よりお願いいたします。
  申し込み先 特定非営利活動法人エル・エンジェル国際ボランティア協会


☆エル・エンジェル名の郵便局口座開設
 ◎  郵便貯金口座名 エル・エンジェル給食
 ◎  記号      10240
 ◎  番号      92835011

この写真は子供たちが持ってくる弁当です。しかし、持ってこられる子は、
1/4にも満たなく、持ってこられない子は昼食時、水を飲んで空腹をしのいでいます。

※ 週一回の給食代として以下の予算を組んでおります。
30×150人(生徒数)=4500円  1回分の給食費
4500円×4回(月)=(18,000円)×11(月)=198,000
半年25,000円(年払い可)お一人様何口でもお申し込みいただきたくお願いいたします。

☆エル・エンジェル国際ボランティア協会のスカーフができました

エル・エンジェル国際ボランティア協会のシンボル・カラーのオレンジ色の布地に、名称とエル・エンジェルマークが印刷されています。作成にあたって多くの方の協力を頂き、感謝いたします。エル・エンジェルの仲間として誇りをもち、活動していきたいと思います。スカーフをご利用ください


☆里親制度から奨学金制度への変更

今までご協力いただいてきました里親制度もこの八月で丸二年が経ちました。
この制度により、学校に通うことが難しかった子供たちも$今では友達と等しく$英文を書けるようになり又$送られてくる写真の表情もりりしく、その成長振りには目を見張るばかりです。教育とはこんなにも人を変えるものかと、今の日本では気付くことの出来ない様子をネパ-ルの子供たちから教えられます。
ラマチョウ村も当ボランティアによる学校・技術センターの建設/運営等で$少しずつながら活力が感じられるようになってきました。しかしながらご承知の通り地形・カースト制という壁の中に有って$狭い土間にゴザを敷いて五・六人が寝起きしている等$まだまだ悲惨な状態です。そんな中$この子にもあの子にも里親の援助をして欲しいと訴えられますが$こちら側としても限界があり$そこで奨学金制度として幅広くどの子も平等に学べることを目的とし又、勉学に熱心な子達が高校・大学へと進めるよう支援することも大切なのではとの意見も多く、そこで$里親制度を奨学金制度にと変更することに致しました。この制度は向学心をより高めることと確信致しております。昼食時$水で空腹を紛らしながらも目を輝かせて頑張っている子供たちのために$今まで里親としてご支援くださっていた方々$そして新たにこの制度に御賛同下さる方々のご理解・ご協力をお願い申し上げます。                                 
合掌
金額(月20ドル)・振込口座 ( 里親の会 ) は今まで通りです.

 ◎  郵便貯金口座名  エル・ロード里親の会
 ◎  記号       10270
      ◎  番号       73771641


☆ネパール,インド便り

                             山梨 千恵子

カトマンズで皆様と別れて、インドのカルカッタへ向かいました。インドの空港の手続きは時間や手間等とても大変でした。日本での当たり前の暮らしの有り難さを感じました。
カルカッタからレトロな汽車にゆられて十八時間程かかってビシャカに行きました。
汽車の窓から見る景色は、過ぎても過ぎても同じで大陸の大きさを感じさせられました。ビシャカは海と山を持った日本の湘南と言った風情でした。とても広大でカラー舗装された海岸道路には、彫刻がたくさん置かれ、日本の道路より素敵で恵まれていると思いました。大きな高層ビルが建ち、建設中のビルもめだちました。
なんで日本の援助が必要なの?と疑問を持ちました。しかし少し奥に入ると小屋といったたくさんの小さな建物が一杯でした。これがものすごい貧富の差、カースト制による差別なのだと思いました。生まれた家により身分がきめられ、職業、結婚、着る物、住む場所などがある現実でした。日本では努力すれば道が開ける希望があります。自分が納得すればいろんな保護もあり教育も受けられます。
日本の中流の私たちが、パスポートをなんの障害もなしに受け、ネパール、インドにこれることは、こちらではとても大変な事なのです。自分の現在の環境が当たり前でないことを知り、お役に立てさせて頂き感謝の心で過ごしたいと思いました。
ビシャカに援助をとの話でどのような援助が必要か、なにができるか等、実際の現地確認で行かせて頂きましたが、道路で寝ている人や、土の上で寝たり生活する人をみて、なにかさせて頂きたいと思いました。
インド大陸の広大さと人々の圧倒させられるエネルギー溢れるパワーに、発展を続ける国の未来の大きさを感じました。将来が予測できないパワーでした。


☆ ネパール紀行 パン作りの旅

佐々木トキ子

ネパールボランティアの旅とラマチョール学校落成式の企画の中で、長浦先生より今回一足先にネパールに行き、子供たちのために学校給食用のパンを焼いて見てほしいをの白羽の矢・・・正直言って自分の気持ちは不安を隠しきれませんでしたが、自分にできることがあれば、お手伝いをさせてほしいとの思いが先行、あれこれ理屈抜きで、なんとかなるさの気持ちで、思い切ってネパール行きを実行することにしましたが、ひとり旅ではどうしても自信がなく不安でしたので、和泉広さんとご一緒させていただくことにしました。
子供たちにおいしいパンを食べさせてあげたいと思う気持ちは膨らみ、一路ネパールへ、早速到着翌日から、カトマンズ ポカラの街を見て歩き、パンを焼く器具や材料がどの程度調達できるのかを調べ、現地にある品を買いそろえ、無理をせずにできることをやればと腹を決め気楽に行動、パン焼器を買うことをあきらめ、フライパンと大きな中華鍋に蒸し器と計量器、ガスコンロ パンの材料と必要な小物を買いそろえ移動はタクシーで、学校までの道のりは、現在の日本では想像のできない道路の悪さ、でこぼこ道と土ぼこりを体験しながらの移動でしたが、村の子供たちのあどけない純粋な笑顔を想い浮かべると旅の疲れも苦にならず、子供たちに会える喜びと楽しみの方が大きかったように思えました。いよいよ学校に到着、校門の前には代表の先生が手作りのブーケを用意されプレゼントをしてくださり、子供達からも思いもよらぬ歓迎ぶりに胸が熱く感動でいっぱいになりました。
四月六日ポカラの街全体がゲリラの闘争のため外出禁止、車は全面的にストップ学校も休みの告知を受け、私達は前日に安全を図り学校に移動し、訓練所の二階、岩下さんの仮住まいの部屋にお世話になり、一階の訓練所のミシンや編み機を片隅に移動し、テーブルや椅子を並べ即席の調理台を作り、部屋に潜み息を殺しながらも、明日は子供達においしい作りたてのパンを食べさせてあげたい思いと、危険との背中合わせの中で、パン作りの作業を開始、数々のエピソードの中でホットケーキ ドーナツ 蒸しパンと三種類の試作品ができあがり、翌日は早朝から作業に取り掛かり、子供達の昼食の時間に間に合わせることができ、校長先生の案内で各教室を回り一人ひとりに手渡し作りたてのパンを食べていただくことができました。
どの子もお行儀よく椅子に座りパンを配られると日本語で「どうもありがとう」と心のこもったお礼の言葉が返ってきたときに、本当にうれしく、今まで自分なりに頑張ってきた結果が、これだけたくさんの子供たちから喜んでいただけたこと幸せを実感させていただくことができました。
パンを作る専門的なプロの方がたくさんいらっしゃる中で、素人の私がパンを焼く?・・・私はパン作りのプロではない、でも今迄見に付けてきた長年の日常の生活での経験を生かして実行しただけなのに、こんなに喜んでいただけたことの幸せ、少しぐらい形が悪くても、私の愛情とハートが相手に伝わることの大切さを教えていただき、翌日は部落の一軒一軒を回り、子供達と同じように、手作りのパンをお配りし、試食をしていただくことができました。自分の手から村の人たちに手作りのパンを配ることで、村の人たちとのコミュニケーションがとれ、私も村の一員として仲間入りさせていただけたような気持ちになりました。
村の人たちに手を差し伸べたことで、これを機会に自分たちの生活の基盤を、しっかりと築き、これからの生活のレベルアップをしてほしいとの願いでいっぱいでしたが・・・今自分たちのボランティア活動を村の人たちがどれだけ理解してくださっているのか?日本人は金持ちいつでも困ったとき助けてくれる人と、自分たちの都合のよい人と思っているのではないかと、自問自答してみましたがいずれにせよ、これからはしっかりと、自分の幸せは自分の手で切り開いて、いってほしいと願ってやみません「人間はみな平等なのだから」。
懐かしい村での生活も残り少なくなり、いよいよお別れをする時間が迫ってまいりました時に学校と、民家のブロック塀の間に、三人の少女がニコニコして私の方を見て立っておりました。一人の少女が一通の手紙を私に差し出し、いったのです。ネパール語の言葉がよく聞き取れなかったのですが、私も一生懸命少女の言葉を、話を理解しようと耳を傾けました。昨年八月に孫が、ラマチョ-ルの学校を訪問したときに、一緒に写真を写した少女でした。手紙の内容は悠加ちゃん大    
好きです、ネパールは好きですか?ネパールが好きでしたらまたネパールに来てください、私は勉強が大好きです、沢山勉強してお医者さんになりたいのですと言う手紙でした。
私は少女から孫への大切なお手紙を預かり、そのあどけない少女としっかり握手し、残り少ない時間を惜しみながら、手と手を取り、学校の近くの丘に上り、またきっとお会いできる日を約束して別れを惜しんで帰って参りました。ボランティア活動を通じて人間としての心と心のふれあいの大切さと思いやり、人はみな平等であり決して、外見で判断をいてはいけないと言うこと、自分が今まで忘れかけていた、とても大切なことを反省する良い機会を与えていただき、大変貴重な体験として学ばせていただくことができましたことを、心から感謝いたしております。これから先も自分のできることは惜しみなく奉仕の精神で、お手伝いさせていただきたいと思っております。
ネパールでの二週間共に行動してくださった岩下さん、和泉広さんほんとうにお世話になりありがとうございました、大変良い思い出となりました。                                                       
合掌


☆俳句

 


☆編集後記

梅雨も明けてギラギラとした夏を迎えました。
ネパールの太陽も又、ネパールの人々にまけない力強いエネルギーに満ちていたように思います。朝のぼんやりしたなんともいえないやさしいエネルギーにあふれた太陽、昼間の
何ものに負けない気迫に満ちた太陽。これからのラマチョウーの子供達の目に太陽を見たように思います。
発行所  エル・エンジェル国際ボランティア協会
〒243-0406
神奈川県海老名市国分北2-17-16
Tel046―233-4500 
Fax046―233-2111
イラスト   前迫
編集担当   山梨 陶山 岩田 竹内




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