エル・エンジェルボランティア便り 第6号  (2000年04月)





新しい年2000年を迎えたと思っていましたら、もう入園、入学の季節になってしまいました。一日一日の大切さを思います。
本年も皆様に助けていただきながら喜びで編集をさせていただきたいと思います。


もくじ
☆NGO懇話会
☆名称が正式にエル・エンジェル国際ボランティア協会となりました
☆エル・エンジェルマークが決まりました
☆福岡地区のメンバーからの案内状掲載
☆福岡フリーマーケット
☆エル・エンジェルボランティアの活動に賛同された広島の方よりご厚志をいただきました
☆駐在員が学校に泊り込んでいます
☆子供たちに給食制度を考えています
☆バスが開通しました
☆4月に大勢の仲間がラマチョー村の学校を訪問する予定です
☆編集後記

☆NGO懇話会

2月8日に千代田区大手町の関東郵政局で、NGO懇話会が開かれ、出席いたしました。平成11年度の国際ボランティア貯金の寄付金の配分を受けた団体からの参加です。

○ 本省貯金局説明

・ 国際ボランティア貯金の寄付金配分申請等に関するご案内
・ 国際ボランティア貯金に関するアンケート結果
・ NGOに対するアンケートに寄せられた意見・要望等
・ 配分審査基準の追加、事務手続きの見直し検討
・ 国際ボランティア貯金に係る寄付金の配分申請書様式・記入要領

○ 意見交換

国際ボランティア貯金制度ができて、9年間でのべ220事業89の国と地域に援助がされている。
平成11年度は、約11億8千万円の配分金でしたが、12年度は6~7億円になる予定とのことでした。
一率に配分金を半分にする訳ではなく、援助金が正しく使われ、事業の効果が期待できるものに重きをおくという事でした。
国際ボランティア貯金は郵便局の通常郵便貯金や通常貯蓄預金の受け取り利子を開発途上地域の人々の福祉向上のために寄付する貯金です。
国際ボランティア貯金加入ご希望する方は郵便局で申し込んで頂ければ可能です。
寄付割合は、受け取り利子の20%から100%の間で10%の単位で自由に選ぶことが出来ます。たとえば約7000円を一年間貯金をした場合は利息から1円がボランティア貯金になるそうです。
どうぞ皆様のご協力をよろしくお願いいたします。


☆名称が正式にエル・エンジェル国際ボランティア協会となりました

経済企画庁より、エル・エンジェル国際ボランティア協会として認証され正式に登記も出来ました。
ネパールだけではなく、インドやアフリカ等、世界中にエル・エンジェルボランティアの輪が広がることを願っております。
今後共、御協力お願い致します。


☆エル・エンジェルマークが決まりました

皆様に特定非営利活動法人エル・エンジェル国際ボランティア協会のシンボルマークの募集をお願いしておりましたが、右図マークに決まりましたのでお知らせいたします。ご協力をいただきありがとうございました。


☆福岡地区のメンバーからの案内状掲載

福岡に常設店ができました (以下、案内文より)

福岡では、前原市に常設店をオープンする事になりました。前原市の活性化の活動を行っている方が開く「アンブル」と言うお店の一角を借りて行います。
私たちはここを拠点に
1、ラマチョ―ル村や、ネパールで生産されたものの展示、販売
2、 皆様のご支援により集めさせていただいた品物の販売
3、 ラマチョ―ル村の事を知っていただくための拠点作りを行おうとしています。
常設店を出せるようなネパール製品の種類は多くありません。
本当に小さなお店ですが少しでも多くの商品が売れますようにまた、少しでも多くの方にネパールの事、子ども達の事を知っていただくために活動してゆきたいと考えています。
ご支援、ご協力の程、よろしくお願いします。」


☆福岡フリーマーケット

 福岡では有志が集まって月一回、フリーマーケットを行っています。今年の七月で満二年を迎えました。ここまで続いたことに自分たちで驚いています。支えてくださったり、援助をしてくださった方々に感謝をするとともに私たちの仲間の全てに私は感謝と喝采を送りたいと思います。
 福岡のフリーマーケットは「みち」紙上に載った広島でのフリーマーケットに啓発されて始まりました。最初は自分たちの家で使われていないものを持ち寄って行っていました。香椎宮と言う神社の境内でフリーマーケットが行われていると聞き、申し込みを行いました。商品を集め値段を付け、それを並べて売る。お客さんに声をかけるのも値段交渉も全てが初めての体験でした。フリーマーケットの経験がある広島の方に尋ねたりして事前に準備していたとは言え、売れるだろうか、徒労に終わらないだろうかという心配がありました。
 最初の売上は二万六百七十円でした。これは非常にうれしかったです。自分たちでもこれぐらいは出来るんだと言う自信につながったように思えます。
 フリーマーケットも回を重ねるにつれ、各メンバの家庭から出せるものは底を尽きました。各メンバが周囲の人に声をかけているうちに、メンバの一人が地域のコミュニティ誌に趣旨をお話し、荷物を集めていることを載せてもらいました。
 結果は劇的で一回で十件近くの方からご連絡があり、荷物の置き場に窮することもありました。一時は本当に荷物がメンバ各々の家の居間や納戸を占拠していたこともありました。                        
 この活動を通じて私たちはいろいろな方とお知り合いになり、さまざまなことを気づかせていただいたり学ばせていただいたりしました。
 一度お願いしていたらテレフォンカードを使い切る度毎にそれを一枚ずつ下さる方がおられます。公衆電話をあまりお使いにはなられないんでしょう。その間隔は二ヶ月から三ヶ月に一度程度なのですが、忘れずに出してくださいます。私たちのことを気にかけ、支えて下さろうと言うお気持ちが伝わってきてとてもうれしい気がします。
 ご自身がご病気でもうすぐ入院されると言う方もおられました。その方は出す商品が少ないとおっしゃって別にご寄付をくださいました。
 これはとても売れそうにないと思われる物を出してこられる方もいました。せっかく出してくださったからと言う思いとこんなものを出してと言う思いがありました。メンバの一人が先生にそれを申し上げると、ごみかごみではないかは本人さんの気持ち次第だからとの仰せだったそうです。それは出して下さる側だけの話ではなく、われわれが売るときの気持ちやお買いになってくださる側の気持ちでもあることがわかりました。また、「こんなものを出して」と言う思いの中には「自分たちはいいことをやっている」と言う思い上がりと傲慢な思いが隠れていたことにも気づかせてもらいました。
 私たちはこんなことをやっているんですと言うほんの少しの一言で、商品を提供してくださる方もいました。電車の中で偶然お知り合いになったお年よりの方からは、何かの役に立てたいとこれまで集めてこられたテレフォンカードをいただきました。このときも本当に嬉しかったです。それとともに、常に誰かのために役に立ちたいと心がけておられるその方の思いや姿勢に本当に頭が下がりました。
 私たちの考えのない一言で提供者の方を怒らせてその方の思いを無駄にしてしまったこともありました。大変申し訳ないことをしたと思っています。
 この時は商品を出してくださる方に電話でお宅に伺わせていただく日程を確認をする際に、商品を確認させていただきます、と言うようなことを言ったことが原因でした。その一言を提供者の方は不愉快に思われて商品の提供を断られました。
 当時、上にも書きましたようにとても使えないと思われるものを出される方がおられて、商品をいただく前に確認させていただきますと言う一言を言っていたそうです。
 また、丁度、提供者からのお電話が一週間に数本かかってきていて戴いた商品がメンバの各家庭に溢れていました。戴いたものの選別に追われ、また、売れずに残ったものも多く、内心、戴けるのならば質の高い商品をと言う思いがありました。
 せっかくの善意に対してわれわれは高みに立っていたと感じました。そしてその傲慢な考えを私たちに気付かせていただいたと思います。その提供者の方と応対したメンバの方だけの問題ではありません。それ以外のメンバも同じような傲慢さをその時は抱えていたと思います。確かに、その方以外の方が応対していたらトラブルは発生していなかったかもしれません。しかし、それは応対の技術が優れていると言うだけでその時持っていた傲慢な気持ちにも気づかずに過ぎていったと思います。
 奉仕を純粋な気持ちで行うのは本当に難しいことだと思います。しかし、それは日々の内観を通じて養って行く必要があると感じました。
                            
 今後の課題のひとつはどうしても売れそうにない商品の処理です。
 提供者の方が出してくださった商品(特に衣類に多い)ですが中にはシミがついていたり穴があいていたり、白茶けてしまっていたりしてどうしても売れないものがあります。
 選別させていただいた際に出てきたそれらについてどういう風に利用すべきかを考えています。現在の再利用方法としては純綿の製品は鋳物工場などでウエスとして使えるようです。また、ボタンがついているものについてはボタンだけを取り外し、別途商品化できないか検討中です。
 しかし、それでも大量の衣類が残ります。これらは今のところゴミとして引き取ってもらうしかないようです。日本ってなんて贅沢な国なのでしょうか。胸が痛みます。しかし、今のところ良い思案も浮かばず苦慮しています。何か良いアイディアがありましたらご教示戴けますよう宜しくお願いします。
 もう一つの課題は、福岡のメンバはコンピュータ技術者が多いせいでしょうか。役割分担などが出来上がってしまって、ある意味システマティックになってきています。それが新しいメンバの参入を妨げています。また、どれだけ売るか、どう売るかがメインになってきてそれにつれてラマチョール村への思いを語らなくなってきていることをメンバから指摘されました。確かに、売ることや続けることが目的になってきているかもしれません。思いが風化してきていることがわかりました。
 私たちは原点に返る必要があります。目的を思い出さなければなりません。あのネパールはラマチョール村の子供たちの顔を思い出しながら、もっと真剣に、またもっと楽しみながら輪を広げて行きたいと思います。

            下條 晃 記


☆ エル・エンジェルボランティアの活動に賛同された広島の方よりご厚志をいただきました
「私はどこからきて何のために生き、死んだらどこへ行くのか」という人生の問題等を新聞に投稿され、採用文も送ってくださいました。
皆が少しづつ温かい心を行動にし、輪が広がってゆく見本をみせていただき、喜びで活動できますことを感謝申し上げます。
これからも勇気と誇りを持って活動してゆきたいと思います。

☆駐在員が学校に泊り込んでいます

ネパール駐在員の岩下さんは、ポカラ市に住んで、学校に通って仕事をしていましたが、車もなく大変遠いので、毎日という訳にもいかない状態でした。
ラマチョールの村人に、日本の援助の気持ちが正しく伝わらず、学校運営や技術指導にも支障をきたすようになりました。
そこで生活を共にして問題点等を話し合うために、一週間学校に寝泊りして週末の金、土に自宅に帰るようになりました。お陰で、学校運営がより良い方向に向いています。
遠い異国で頑張っている岩下さんの働きに感謝いたします。


☆子供たちに給食制度を考えています

弁当を持ってくる子と持ってこれない子のいる現実と、日本からみてそまつな内容のお弁当の写真を見て、多くの方が心を痛めて下さり、生徒に一品でも同じ物を昼に食べることが出来ないだろうかとの意見を頂きました。そこで、簡単なパンを焼いてみる方法を考えてみました。
材料を購入したり、オーブンなどを揃えなければなりませんが、日本からのボランティアが村の人に作り方を教えてそれを覚えて、焼いてもらえたらなと思っております。
子供達が弁当を持ってこれないで悲しい思いをすることがないように学校に来るのが楽しい、そして、学んでゆく喜びを知ってたくましく育っていってほしいと思います。


☆バスが開通しました

 今迄は、どこへ行くにも徒歩で行かねばならなかったラマチョー村ですが学校と技術センターが出来たことで活性化され一日一便か二便かわかりませんが乗合バスが運転されるようになりました。
バスが走行するということになり村人の生活が便利になって皆が利用できるバスが通ることが大変うれしく思っております。

以前、日本女性が一人で滞在しネパール女性にレース編みの指導を始めましたが誰も参加する人のない中で一番最初にレース編みを熱心に学んだ女性がいます。その方の姿勢により村の方たちも努力すれば生活が豊かになるという意識が芽生えたように思えます。努力し、働けば結果がついてくるという意識の変革が見られ、私達のボランティア活動の成果として大変うれしく思います。


☆4月に大勢の仲間がラマチョー村の学校を訪問する予定です

次号にて、現地の近況報告がされることと思います。
楽しみにしていただきたいと思います。


☆編集後記

ボランティアってなんだろう、ふと心に思いました。
感謝の心でしょうか?思いやりの心でしょうか?やさしい心でしょうか?
春のひざしのように、私達が暖かさを、うれしさをいただくことかもしれない。
ボランティアの輪が、もっともっと広がることを祈りつつ・・・

発行所  エル・エンジェル国際ボランティア協会
〒243-04-06
神奈川県海老名市国分北2-17-16
Tel046―233-4500
Fax046―233-2111
  編集担当   山梨 陶山 岩田






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