エル・エンジェルボランティア便り 第3号 (1999年07月)
☆ ポカラの学校の近況
3月の初め、先生、ボランティアの方々とともに学校を訪問しました。
開校して1年近く経過して、校内での生徒たちは以前とは比較にならないほど落ち着きが感じられました。現在、指導員は補助も含め、4~5名、生徒は84名です。
☆ 学校の近況をお知らせします。
(1)テレビ/ビデオセットの活用について
学習教育の一環として、校内にテレビ/ビデオセットを設置致します。
テレビはリシさんから寄贈していただけることになっていた14インチ型では小さいので、日本側で差額(約10,000ルピー)を負担して21インチ型を購入します。 また、ビデオセットは岩下さんが価格、性能を調べて購入します。
これらの教材を活用して、日本から教育ビデオを持ち込むことで学習教育に一層の効果が得られると考えます。
(2)編み物/ミシン教室について
編み物/ミシン教室の現地指導員と話し合いをして、ご婦人方が作った製品のうち出来映えの良いもの(ある程度商品価値が認められるもの)は日本側で買い取ることにしました。買い取り単価はそれぞれ50ルピー(練習用セーター)、35ルピー(練習用リュック)とし、指導員へは1ケあたり10%の報酬をわたします。
(3)巡回検診について
ラマチョー村の人々が疾病検診を強く要望しているため、リシさんの知りあいの医者に月4回村に来て、検診をしてもらうことにしました。
月4回のうち2回はボランティアとして活動してもらい、医者には月2回分のみ4,000ルピーを支払います。検診の結果、投薬が必要な場合はインドまたはネパールの薬を使うとのことです。
(4)校舎増築について
村には、学齢に達しながら学校に行けない子供たちがまだ多いので、現在の校舎の2階部分を増築して、収容生徒数を増やすことにしました。
9月頃から校舎の2階(職員室を含む)の増築工事が始まります。
(5)生徒たちの制服について
生徒たちの制服(セーター、ズボン、スカート)の汚れが目立つため、新しく購入して、支給します。(各1着20ルピー)
(6)校庭の植樹について
3月、日本から柿、栗、サクランボの苗木を持っていき、校庭の片隅に植えました。
栗3年、柿8年とか言われますが、赤い実がなり、子供たちが喜んで食べている様子が浮かびます。このころには子供たちも大きくなり、クラスも増えてにぎやかなことでしょう。また、昨年開校した時に植えた桜の苗木5本も完全に根つき、元気に育っています。ネパールでは桜の開花シーズンは11月で、数年後にはお花見ができそうです。
日本の植物がネパールに根つき、文化交流の一つになればと思います。
☆郵政省からの視察
今年3月、郵政省海外ボランティア預金担当の課長補佐ほか1名の方々がネパールをを訪問されて、それぞれのボランティア団体で配分された基金が正しく、申請通りに使われているかの確認をされました。
ラマチョー村の学校には3月10日に来所され、完成している校舎、作業所の立派さにお褒めの言葉をいただくとともに、健全な運営をしていることを認めて戴きました。配分金をいただいた初年度に郵政省の視察を受けて、良い印象と評価を戴き、私たちの活動に大きな励みになりました。
☆11年度活動計画について
(1)郵政省国際ボランティア貯金
今年度、郵政省ボランティア貯金から4,168,000円の配分金を頂くことができました。 内訳、項目は以下の通りです。
| イ.校舎増築工事費 | 2,162,000円 |
| ロ.教育人件費(5人×12ケ月) | 369,000円 |
| ハ.制服用布地の購入費 | 112,000円 |
| ニ.現地スタッフ(編み物等指導者 2名×12ケ月) | 85,000円 |
| ホ.日本人スタッフ滞在費(宿泊、食事代を含む。1名×12ケ月) | 1,116,000円 |
| へ.日本人スタッフ航空運賃(関空―ポカラ 1名2回) | 324,000円 |
郵政省の配分金はあくまでも自己資金の援助をするということで頂いておりますので、皆様の一層のご協力をお願いいたします。
(2)校舎増築について
現在は6教室ですが、新入生も増えて、さらに教室が必要となりました。職員室も含めて現在の校舎に2階を増築します。校舎の基礎工事が大変堅固にできているので、2階部分の増築は可能とのことです。また、清潔な水や身体の清拭など衛生面の指導も大切ですので、太陽熱温水器を利用したシャワー室や調理場も作りたいと考えています。
(3)学校への材料物資支給継続について
子供達のための医薬品の整備をしたり、ミシンや編み物の生地や毛糸の継続的な支給が必要とされています。
(4)特定非営利法人"エル・エンジェル"
今年1月、特定非営利法人組織(NPO)の申請をしていましたが、4月正式に認可されましたので報告させて頂きます。組織の名称については、多くの方々から寄せて頂いたなかから"エル・エンジェル"と決めさせて頂きました。
名称は登記もされていますので、これから新聞、テレビ等で目にすることもあると思います。 調和を図りながら、より良い活動をめざしていきたいと思いますので、ひきつづきご援助やアドバイスをお願いします。
☆奨学金制度
ラマチョーの学校を卒業した後、成績の良い子供達がさらに上級の教育を受ける手助けをするため、今から少しづつお金をプールして教育費の援助ができるような奨学金制度を設けたいと思います。
この趣旨にご賛同頂き、ご理解とご協力をお願いします。
☆"ぞうさん"の手ふきが届けられました。
黄色やピンクのカラータオルで、"ぞうさん"を模ったタオル手ふきやティッシュ入れを沢山作って、届けて頂きました。
バザー等にもご利用お願いします。
☆子供達のお弁当
写真はラマチョーの学校に通っている子供達が持参してきたお弁当です。
日本では考えられない内容の食事ですが、子供達はお昼の時間を楽しみにしています。 ただし、このようなお弁当でも家から持ってこれるのは、ほんの一部の子供達であり、大半はお弁当を持参してきていません。
皆様はどのようなお感じをもたれるでしょうか!

☆アイデア募集
学校の作業所にミシンや編機が入着して、村人たちの訓練が始まりました。 帽子、チョッキ、靴下などが編まれ、子供の簡単なズボンやチョッキなどが縫いあがっています。 将来的には、村人自身の手で製品の販売ルートを開拓して収益をあげ、生活を安定していくのが望ましいのですが、現段階では日本に持ち帰って売ることも必要なのではと考えています。
そこで日本の皆様に、どのような品物を作ったらよいのか、また販売方法などについてのアドバイス頂きたいと思います。
ラマチョーの人達が働くよろこびと生活の安定がもたされますよう、皆様のご協力をお願いいたします。
◇編集後記
今年校舎が増築されて、今よりも広い教室が確保できれば、学齢に達しながら学校に行けない子供たちも通学できて、共に学ぶ日がくることを願っています。
以上
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